一番初めに向かったのは
薬師寺

金堂とその両側に二つの塔。
金堂の裏から見ているので東西が逆になりますが
右の朱色の柱を持つのが81年に再建された西塔、
左の塔が薬師寺で唯一創建当時から残る建物、
1300年以上も残っている東塔です。
時代の重みを感じさせる東塔と当時の華やかさを想わせる鮮やかな西塔、
一目で両方を味わえる贅沢さ。

なんとなく薬師寺は五重の塔だと思っていたのですが
実際に塔を見上げると6層の屋根が見えるではありませんか。
しかしそれも間違いで、
各層に裳階(もこし)という小さい屋根があるので6層に見えるのであって
本当は3重の塔でありました。


薬師寺の金堂には薬師如来像と
如来を挟んで日光菩薩・月光菩薩があるハズなのですが
丁度この時は上野で開催されていた薬師寺展に日光・月光両菩薩が出張中、
菩薩像があるべき空間には
両菩薩をプリントした垂れ幕がだらんと垂らされていました。
残された薬師如来像も大きいのですが
菩薩は3メートルを超すらしいので
かなりの迫力になるのでしょう。
堂々たる如来とその脇に控える菩薩、
3体が並んだ光景を見てみたかった・・・


寺社巡りで私が注目してしまうモノのひとつに
屋根の瓦があるのですが、
薬師寺では二枚貝をデザインしたような飾り瓦に出会いました。
やはり西には凝った瓦が多いので面白い。
続いては電車を乗り継いでならまちへ
江戸末期から明治時代にかけての町屋の面影を残す
細い道のならまちエリアには
格子窓の町屋が多く見られます。

観光地化された美観地区なのかと思いきや、
ちょっと路地裏を覗きこんでみると
そこここに生活の標が見えるような気がします、
格子の向こうにはちゃんと暮らしがある感じ。

町屋の軒先に吊るされているのは
身代わり申というお守り。
庚申さんのお使いである申(猿)を模り
家の中に災難が入ってこないように吊るしているのだそうです。
目も鼻もないのに可愛らしく、それでいて強そうなおサル。
ならまちの外れの方にあるカフェでランチを摂るコトにしました、
古民家を改装したという カナカナ へ


通されたのは格子窓に四角いちゃぶ台のお座敷席。
すりガラスを通した光の色や
柱や敷居の茶色、
私が子供の頃の祖母の部屋はこんな色合いだったので
懐かしさを感じます。


お店の名前を冠したカナカナごはんを頼むと
鰹のタタキ 白葱と胡麻の中華ダレ
こんにゃくの含め煮
雑穀味噌のせ豆腐
トマトとオクラの紫蘇ゼリーサラダ
菊菜のとろろ和え
枝豆のごはんとお味噌汁
それから抹茶のミルク寒天、
初夏の雰囲気溢れる充実したセットが出てきました。

家でも買うような気取らない食材ばかりだけど
丁寧に作られている感じがしますし、
どこか一段洗練されていて美味しい。
食器達もいろんな顔が集まっているけれど
どれも素朴で(良い意味で)
ゆっくり食べていたくなる空間です。
普通のモノをちゃんと美味しく作るのって
とても大事なコトなのに実はけっこう難しい。
そんなコトを考えていたら
足が痺れました・・正坐は苦手。


次も奈良の話です・・・つづく。




























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