万国橋を渡っていると目指す赤レンガのさらに奥に
異様に大きな灰色のカタマリが見えた。
なんだ?あれは? タイフェスもそこそこに灰色に近づいてゆくと
「こんにちは〜どうぞお入り下さい〜本日は一般公開です。」
との声が聞こえてしまった。
は、入っちゃっていいんですか? そりゃ入るだろう。

灰色は2艘の護衛艦だった。
舟。乗り物。というかもう、山という方が感覚的に近い巨大さ。
この日は自衛隊観艦式の一環として
護衛艦 こんごう と ひゅうが の2艦を
横浜の大さん橋にて一般公開していたのだそうだ。
まずは護衛艦こんごうから
公開しているのは甲板のみ。それでもかなりの広さ。

驚いたのは艦がキレイである事。
潮風にさらされたり使用によって汚れているのかと思いきや、
綺麗に塗り直された感があり汚れもない。
もうヒトツ驚いたのは甲板の手すりの低さ。
「危険なので手すりに触れないで下さい」 と書いてあったけれど
私の腰よりも低い位置の柵、そんなものはもう手すりとは呼べない。
うっかり転んだら簡単に海に落ちれるぞ
舟の高さが尋常じゃないので海までの落下距離もかなりあるのというのに。恐ろしい。
「↓ここがパカッと開いてミサイルが出ます。」
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爽やかにミサイルという単語が耳まで届いた。
そういえばこの船は特殊な船だったと思い出した。
続いての護衛艦ひゅうがは

まずがらんどうの内部(格納庫)に入り
そこからエレベーターで甲板まで上げてもらえる。

エレベーターといってもそれは甲板の一部であり
ヘリ等を載せる為のモノなのだろう、
ちょっとした教室ぐらいの広さがある。
それがゴゴゴゴゴ・・・と空へ向かって上昇していく様は
SF映画でみたような世界だ。
しかも反対側の甲板から同じように巨大エレベーターで下がる時には
トランペット演奏でのお見送り付き。

壁には乗組員に向けた注意書きがいくつか貼ってあり
その中に『 総員離艦完全守則 』というのが見られた。
”離艦”、船を離れるという文字から
船を降りる際の注意書きかと思ったが どうも違うようだ。

恐らく、これは船を捨てて逃げる緊急時向けの守則なのだろう。
日頃からそこまでの攻撃や危機を想定しているという事なのか。
先程から画像の端々に写り込んでいる自衛官さん達が
誰一人として傘をさしていない事にお気づきだろうか?
自衛官とは制服を着たら傘はささないのだそうだ。
なぜなら 攻撃に備えて常に両手を空けておかねばならないから。
・・・プロ意識に痺れる。
雨風が強く非常に寒い日に見に行ってしまった護衛艦。
国防だとか護衛だとか難しい問題も抱えているようですが
この日艦の甲板に上がった私に見えたのは
自衛官個人々が持つ眩しい程のプロ意識。
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